2017年7月13日

スーパーカブ110(JA10) バルブクリアランス調整


気温が高いときに30分以上走行するとエンジンからカチカチと大きな音がでるようになったのでバルブクリアランスを調整してみました。走行距離8,669kmです。

・用意したもの

タペットアジャストレンチセットとシックネスゲージです。
タペットアジャストレンチセットはキタコのものでタペットアジャストレンチ(四角のレンチ)と8mm、9mmのボックスレンチがセットになっている工具です。
シックネスゲージは0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.10、0.15、0.20、0.30mm9枚組で500円程度で売っているものです。


・作業

スーパーカブのエンジンはヘッドが前を向いているのでそのままヘッドカバーを開けるとオイルが漏れてしまうと思いフロントをなるべく上になるようにしました。
赤丸のネジを外しセンタカバーを取り外します。
赤丸のネジ4か所を外しカメインパイプカバーを取り外します。
赤丸のネジ4か所を外し左レッグシールドを取り外します。
一番下のネジにはワッシャが付いています。

レッグシールドのハンドル下部の部分にはツメがあるので取り外し、取り付けの際には注意が必要です。
これでエンジンが見えるようになります。
赤丸のタイミングホイールキャップと青丸のクランクシャフトホイールキャップを外します。
タイミングホイールキャップは6mm、クランクシャフトホイールキャップは10mmの六角です。
締め付けトルクはタイミングホイールキャップが10N・m、クランクシャフトホイールキャップは8N・mです。
赤丸のボルトを外しシリンダヘッドカバーを取り外します。
このボルトの締め付けトルクは10N・mです。
この部分は開けたことがないので軽く固着していました。ゴムハンマーで軽く叩いたら外れました。

この部分のガスケットのようなものはシールラバーと呼ぶようです。
シールラバーは状態を点検し必要があれば交換するとサービスマニュアルに記載されています。
特に切れている部分もなく用意もしていなかったので交換していません。
交換するときは半月部の角にシール材を塗るそうです。
オイルが少し垂れました。
クランクシャフトを反時計方向に回し見えにくいですがフライホイールのマークを合わせます。

クランクシャフトは14mmですが少し奥にあるのでソケットレンチにエクステンションバーを付けて回しました。
カムスプロケットの位置で圧縮上死点になっていることを確認します。
9mm側のボックスレンチでナットを緩めタペットアジャストレンチでアジャストスクリュを回し矢印のところにシックネスゲージを挟みクリアランスを調整します。
その時サービスマニュアルではロックナットの座面、ねじ部にエンジンオイルを塗布するように記載されています。

クリアランスはIN/EXともに0.10+-0.02mmでシックネスゲージをまっすぐ引いたときに少し重く抜ける程度に調整するそうです。
後日確認のため再度調整しました。
JA10はヘッドカバーを外しロッカーアームがすべて出るので9mmのメガネレンチのほうが作業がしやすいです。


・調整後

エンジン音が静かになりました。また明らかにトルクも増え燃費も良くなりました。
ただエンジンが完全に暖まると加速、定速走行時では静かですがアクセルをオフにしたときカチカチと派手な音がします。
大きな道路を走っているときは良いのですが住宅街だと減速時やギヤチェンジのたびにカチカチうるさく壊れたバイクを乗っているようで恥ずかしいです。
調整しきれていないのかどこかが摩耗しているのか原因はまだわかりません。

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